クレジットカードの不正利用は増加しており、その手口としてカード情報を不正に読み取るスキミングがあります。
この記事では被害を防ぐための方法として、人気が高いスキミング防止財布を紹介します。
さらにスキミング防止財布の効果がどれほどあるのか、効果的なスキミング対策とともに解説していきます。
記事を読めば犯罪の手口と対策について理解することができるので、スキミング被害への不安が解消されるはずです。
スキミング財布を購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
人気のスキミング防止財布3選
以下の人気のスキミング防止財布を紹介します。
- MURA イタリアンレザー ラウンドファスナー長財布
- TOKAIZ ミニ財布
- LASIEM 二つ折り財布
MURA イタリアンレザー ラウンドファスナー長財布
イタリアンレザーを使用した長財布タイプの商品です。
ラウンドファスナー式でカードポケット12つにお札入れは2つ備わっており収納力は充分です。
電磁波防止フィルムによるスキミング防止機能が搭載されており、ICカードは出して使用するタイプになっています。
価格:9,980円(税込)
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TOKAIZ ミニ財布
牛革を使用したコンパクトなミニ財布です。
コンパクトながらカードポケット6つにお札入れ、小銭入れも備わっており実用性が高い設計になっています。
こちらも電磁波防止フィルムによるスキミング防止機能が搭載されています。
価格:1,980円(税込)
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LASIEM 二つ折り財布
牛革を使用した小銭が出し入れしやすい2つ折り財布です。
ボックス型の小銭入れが付いており、財布を開くとがばっと小銭入れが展開するため、小銭が探しやすくなっています。
カードポケット7つにお札入れ、レシート入れも備わっており収納力は充分。
電磁波防止フィルムによるスキミング防止機能が搭載されており、実用性が高い商品です。
価格:3,380円(税込)
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実はスキミング防止財布の実用性は低い
カード不正利用の対策としてスキミング防止財布は広く知られていますが、実は実用性が低いです。
その根拠として以下のような理由があり、ここではスキミング防止財布を利用する上で理解するべき点について解説していきます。
- スキミング防止財布で効果があるのは非接触型カードのみ
- ICカードのスキミング防止対策が進んでいる
- 収納したカードの使用方法によっては不便
スキミング防止財布で効果があるのは非接触型カードのみ
スキミング防止財布でカード情報のやり取りを防げるのは非接触型のカードのみであり、接触型のカードには効果がありません。
2つのカードの違いについて以下にまとめました。
種類 | カード |
非接触型カード | 交通系ICカード タッチ決済対応のクレジットカード |
接触型カード | 黒い帯状の磁気ストライプが入ったカード (クレジットカード、キャッシュカードなど) |
※磁気ストライプが入ったカードについて詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
>> 磁気カードの仕組みやメリット・デメリットを解説!ICカードとの違いも紹介
– 入退室管理などセキュリティ情報メディア|SECURITY MEDIA
2つの違いをまとめると、改札やカードリーダーにタッチして使用するのが非接触型カードで、ATMやお店のカードリーダーに差し込むタイプが接触型カードです。
スキミングの多くは、スキマーと呼ばれる機械にカードを差し込んで不正に読み取りを行う方法で行われるため、財布から出して利用する接触型カードが標的になります。
接触型カードは財布から出ている状態なので、財布に入れたカードを守るスキミング防止財布の効果は低いといえます。
スキミング防止財布はカードを財布にしまうことで被害を防ぐことを目的にした商品であるため、接触型カードには効果がありません。
ICカードのスキミング防止対策が進んでいる
交通系ICカードやタッチ決済対応のクレジットカードといったICカードの普及には、セキュリティ性能の高さが関係しています。
クレジットカードの普及が進むにつれて、不正利用に対応すべくカード自体のセキュリティ面が強化されています。
セキュリティ面の向上に役立ったのはICカードに利用されているICチップの存在で、磁気ストライプより多くの情報を記憶させることができることから、決済に必要な情報以外にもセキュリティ機能も搭載することが可能になりました。
ICチップのセキュリティ機能により正規の通信以外では復元できないように情報が格納されており、仮に盗まれたとしても、その情報は暗号化された状態となっているため使用できない仕組みになっています。
収納したカードの使用方法によっては不便
スキミング防止財布を使用する際に、交通系ICカードを収納したまま改札を抜けたい場合やタッチ決済を行う場合に支障が出る場合があります。
なぜならスキミング防止財布は通信のやり取りを防止する素材を利用しているため、カードリーダーに反応しないからです。
財布から出し入れを行わずにカードリーダーを通したい場合は、使用方法について改めて検討したほうがいいでしょう。
効果的なスキミング対策
カードのセキュリティ面が強化されたとはいえスキミングがなくなったわけではなく、被害を防ぐためにどのような対策をする必要があるのでしょうか。
自分でもできる対策は以下の2点です。
詳しく説明をしていくので、効果的なスキミング対策をしていきましょう。
- ICチップのカードを利用する
- カードを通さずにスマホで決済する
ICチップを搭載したカードを利用する
スキミングを防ぐ方法のひとつとしてICチップのカードを利用する方法があり、ICチップに搭載された通信技術によりスキミングを防ぐことができます。
あくまでスキミングのみの対策なので、暗証番号を盗み見られたり、ネットショッピングによるカード情報の漏洩には対応していないので注意しましょう。
キャッシュカードをICカード化したい場合や新規で発行したい場合、問い合わせの上、窓口で対応してもらえます。
※状況によって持ち物に違いがあるため、以下のリンクを参考にしてみてください。
>> ゆうちょ銀行公式HP
カードを通さずにスマホで決済する
カードによるスキミングを防ぐためには、決済方法としてスマホ決済を選択する方法があります。
スマホ決済もICカード同様に「NFC」と呼ばれるセキュリティ対策が施された決済方法であるため、現金を使わずにスキミングを防ぎたい場合は有効な方法です。
※NFCに関するくわしい情報は以下のサイトを参考にしてみてください。
>> 株式会社デジタルホールディングス公式HP
スキミング被害に遭ったときはカード会社に連絡する
いくらスキミング対策を行ったとしても被害に遭う可能性はあります。
スキミングをはじめとするカードの不正利用が発覚した場合は、すぐにカード会社に連絡しましょう。
一般的に支払われた日から60日を過ぎると返金補償外となってしまうため、早めに連絡することが重要です。
補償の条件として利用者に過失がないことが条件となり、届け出る前に「家族が利用していないか」「暗証番号を他人に教えていないか」といったことを確認する必要があります。
カード会社の規約によって補償条件に違いがあるので、過失についての詳しい内容は公式HPや書面から確認しておきましょう。
まとめ
カードのスキミングは技術の進歩により、一部のケースを除いて防ぐことができるようになっています。
磁気ストライプのカードはスキミングの危険性をもっているため、可能であればICカード化するか使用を控える方が被害の可能性を減らすことができます。
カードの紛失や暗証番号の漏洩など管理が不十分な場合にも不正利用は起こり得るため、スキミングだけではなくカードの管理にも注意しましょう。