革専門店が教える!革製品を長く愛用するための正しい手入れ方法とは

保革用クリームを塗る画像

革製品には定期的なお手入れが必要です。

なぜなら、革の表面に定期的に適度な油分を与えないと、傷が付きやすくなりきれいな状態を保ち続けることができないからです。

革製品は直射日光に当たると油分が失われて、表面の乾燥やひび割れが起きてしまいます。

そうなる前に革製品にしっかりとクリームで油分を補給してあげていれば、乾燥から守ることができます。

しかし、お手入れ方法が間違っていると逆にシミやカビの発生につながってしまいます。

そこで、この記事では革製品のお手入れに必要な道具と手順、ダメージを受けた革製品へのお手入れ方法も紹介します。

革専門店の知識を活かして誰でも簡単にできるお手入れ方法を説明し、お使いの革製品を長く愛用し続けることができます。

ぜひ、参考にしてみてください。

革製品にはお手入れが必要

革製品を磨いている画像

革製品は定期的にお手入れをしないと表面が傷付きやすい状態になってしまいます。

ここでの革とは本革を指しますが、本革は動物の皮をそのまま使用しているため外部からの影響で人間の肌と同様に傷付いたりシミになったりします。

合皮のように合成樹脂で表面がコーティングされていないため、表面の状態を保つには定期的なお手入れが必要になります。

革の表面に専用のクリームなどで油分を与えることで保湿され、傷やカビから守ることができます。

また、革製品に適度な油分を与えておくと(オイルメンテナンス)、革の表面に油膜ができるため水などでシミができるのを防いだり、汚れが付きにくくなったりする効果もあります。

しかし、お手入れの方法には正しい手順と頻度があるため、間違った方法で行うと逆に表面がべたついてしまったりカビが生えることがあるため注意が必要です。

次の章では、どのくらいの頻度でお手入れをしたらいいのか説明していきます。

革製品のお手入れのタイミング

革製品とカレンダー画像

革製品のお手入れのタイミングは月1回が目安になります。

メンテナンスをせずに革が水分を失い乾燥した結果「ひび割れ」が起き、元に戻すことが難しい状態になってしまいます。

しかし、頻繁に油分の補給を行うとカビやべたつきが起きるため、お手入れをするのにちょうどいい頻度を維持することが重要です。

乾燥を防ぎ、革の状態を美しく保つには1か月間隔で行うのがベストです。

※革の状態を見ながら調整してください。

革製品のお手入れの手順

ここからは、誰でも簡単にできる革製品のお手入れ方法を紹介します。

必要な道具を紹介し、4つのステップに分けてわかりやすくお手入れ方法を説明していきます。

まずは、道具を揃えるところから始めていきましょう。

革製品のお手入れに必要な物

.革のメンテナンス道具画像

革製品のお手入れに必要な物をまとめました。

すべてAmazonなどの通販で購入可能ですが、札幌革職人館のWEBサイトでも購入できます。

札幌革職人館:https://shop.sapporo-kawa.com/shopbrand/ct156/

道具
特徴
馬毛ブラシブラッシングするために必要なブラシ。
馬毛は柔らかくホコリを落とすのに適しています。
革用クリーム革にうるおいを与える革用クリームは「デリケートクリーム」が
おすすめです。のびが良く初心者でも扱いやすいです。
柔らかい布クリームを塗り広げるために使用します。
着なくなったTシャツで代用可能です。乾拭きにも使います。
革用クロス仕上げのためのポリッシングクロスとも呼ばれる布のことで、
ツヤ出しのために使用します。

ブラシで汚れとほこりを落とす

馬毛ブラシで磨く画像

馬毛ブラシで革の表面についたホコリや汚れを磨き落します。

汚れやホコリの上からクリームを塗ってしまわないように準備をする作業です。

縫い目や革の段差部分が汚れが溜まりやすいところなので丁寧に掃除します。

革を傷つけないように、優しくブラッシングしましょう。

保革用クリームやオイルを塗る

保革用クリームを塗る画像

汚れが落とせたら、保革用クリームを柔らかい布に付けて塗り広げます。

少量ずつ取って全体に塗り広げていきましょう。

この時、円を描くように素早く塗っていくとムラなく馴染ませることができます。

時間を置いてクリームを浸透させる

保革用クリームを塗った財布を乾かす画像

クリームを塗って時間を置くことで、革に油分を浸透させます。

浸透させる前にブラッシングして馴染ませやすくしてから、30分〜1時間ほど日陰で放置しておきましょう。

乾拭きをして余分なクリームを落とす

乾拭きする画像

クリームを馴染ませることができたら、新しく用意した柔らかい布で乾拭きします。

表面に残ったクリームを落として、表面のべたつきを防ぐのが目的です。

仕上げにブラシで磨き上げることで、革の隙間など布で拭けなかったクリームも馴染ませることができツヤのある仕上がりになります。

※革財布のお手入れ方法について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 5分で出来る失敗しない革財布の手入れ方法!手入れ不要の裏技も紹介

状態別のお手入れ方法

これまでは革製品の普段のお手入れ方法について説明してきましたが、その方法では対応できない状態になってしまった場合のお手入れ方法を紹介していきます。

革製品は保管状況によってはカビが生えてしまったり、摩耗により色落ちしてしまうことがあります。

それぞれの正しい対処方法を説明していきますので、参考にしてみてください。

カビが生えたらクリーナーで落とす

専用クリーナーでカビ落としをする画像

革製品にカビが生えた場合は専用のクリーナーで落とすことができます。

革に水分が付着していたり、湿気の多い場所に保管してしまうとカビが発生することがあります。

そんな時は殺菌効果のある革専用のクリーナーを使って落とせば、革に変色やダメージを与えずにカビを落とすことができます。

中でもモゥブレイの「モールドクリーナー」がおすすめです。

「有機ヨード」と呼ばれる成分がカビ表面の細胞膜を壊して除菌し、保管前にスプレーすればカビを防止できます。

興味がある方は以下のリンクから購入できます。

M.MOWBRAY PRESTIGIO モールドクリーナー 100ml
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特徴

皮革の繊維の奥に根付いたカビの菌を除去する、
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色落ちしたら補修クリームを使う

革製品が色落ちしてしまったら、補修クリームで色を補うことができます。

革のバッグや財布の角は擦れて色落ちすることがあります。

そのような時は革専用の補修クリームで補色すると、色落ち部分が目立たなくなりきれいな状態に戻すことができます。

クリームを使用する手順はクリームを塗る部分が色落ち部分のみであること以外、革製品のお手入れの手順と同じです。

失敗するのが不安な場合は目立たない部分で試してから始めましょう。

ただし、バッグの補色をする場合は、靴用の補色クリームを塗ってしまうと使用中に色落ちして服に色がついてしまう場合があります。

必ずカバン用の補色クリームを使用するようにしてください。

ニベアやワセリンの使用は注意が必要

ニベアとワセリン画像

革製品の手入れにニベアやワセリンで油分を補給する方法があります。

専用の保革クリームと同様に革の油分を補い、乾燥から守ることができます。

しかし、専用のクリームではないため仕上がりや、使用感は保革クリームと同等のものではありません。

あくまで代用品という使い方になるので、使用する場合は自己判断になるため注意が必要です。

まとめ

普段使っている革のバッグや財布は手入れをしないと長持ちしないことがわかっていただけたと思います。

紹介した、正しい革製品のお手入れのタイミング方法を参考にしていただければお気に入りの革製品の美しさが戻ります。

お手持ちの革製品に以前より愛着がわいてお出かけが楽しくなるはずです。

ぜひ、この記事を参考にお手入れを始めてみてください。

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