いつも利用している革製品の汚れが見つかった時、革製品の汚れ落としをしたことない方は必要な物や汚れ落としの方法がわからず困ってしまうのではないでしょうか。
またどのくらいきれいになるのかわからないのに、お金をかけてケア用品を購入したいとは思わないはずです。
そこで今回は革製品の汚れ落としに利用できる家にあるものと、それらを利用した汚れ落としの方法について紹介します。
さらに革の汚れの原因や落ちにくさについても解説します。
革製品に対する知識が広がり、専用メンテナンス用品を持っていない方でも実践できる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。


送信用メッセージは修正しないで、そのまま送信してください。

革の汚れの原因

革製品の汚れを防いでくれるのが革表面の油分によるコーティング効果であり、「油分がなくなっている状態」の革において、以下のような事態が起こると汚れが発生します。
- 皮脂やほこりの蓄積
- 洋服からの色移り
- 雨シミ
- メンテナンスクリームの塗りすぎ
汚れの要因から革を守るために定期的にお手入れを行う必要があり、専用のケア用品が存在しています。
お手入れを怠ると、革の油分が不足して「黒ずみや水シミ、カビ」が発生します。
家にある革の汚れ落としに利用できるもの

初めて革の汚れ落としを行う方は、専用のケア用品を持っていないことが多いのではないでしょうか。
ここでは以下の革の汚れ落としに利用できる代用品について紹介します。
代用品 | 用途 |
消しゴム | こすって汚れを落とす |
ニベア(ハンドクリーム) | 油分補給 |
布(不要なTシャツ) | クリームを塗り広げる、磨くために使用 |
やわらかい歯ブラシ | ホコリ落とし、ブラッシング |
薄めた中性洗剤 | 布に含ませ汚れを拭き取る |
家にあるものばかりなので、揃えやすいのではないでしょうか。
【状態別】家にあるもので革製品の汚れを落とす方法

以下の状態別に革製品の汚れを落とす方法を紹介します。
- 黒ずみ
- ペンのインク汚れ
- 水シミ
- カビ
間違った掃除方法で革にダメージを与えてしまわないように、記事を見て正しい方法で行ってください。
ではひとつずつ見ていきましょう。
黒ずみを落とす方法

まずはバッグの取っ手部分や、角の部分に起こりやすい黒ずみの落とし方です。
用意するものは以下です。
代用品 | 用途 |
消しゴム | こすって汚れを落とす |
ニベア(ハンドクリーム) | 油分補給 |
布(不要なTシャツ) | クリームを塗り広げる、磨くために使用 |
薄めた中性洗剤 | 布に含ませ汚れを拭き取る |
手順を紹介します。
1.薄めた中性洗剤を含ませた布か消しゴムを革製品の目立たない部分で試して、問題ないか試してからいずれかの方法で汚れを落とす。
※革が色落ちしない程度に留めておく。
2.擦った部分が乾燥しているのでニベアを布で塗り広げて保湿する。
3.日陰で乾燥させて完了。
消しゴムで擦ることで革にダメージを与えてしまうので、力を入れずに擦り過ぎないように注意しましょう。
革の染色が落ちてしまわないように作業し、しっかりと保湿してあげることが大事です。
ペンのインクの汚れを落とす方法

次はバッグやペンケースなどに誤って付いたボールペンなどのインクの落とし方です。
用意するものは以下です。
代用品 | 用途 |
消しゴム | こすって汚れを落とす |
ニベア(ハンドクリーム) | 油分補給 |
布(不要なTシャツ) | クリームを塗り広げる、磨くために使用 |
薄めた中性洗剤 | 布に含ませ汚れを拭き取る |
手順を紹介します。
1.薄めた中性洗剤を含ませた布か消しゴムを革製品の目立たない部分で試して、問題ないか試してからいずれかの方法で汚れを落とす。
※革が色落ちしない程度に留めておき、インクが落ちそうにない場合はここで中断する。
2.擦った部分が乾燥しているのでニベアを布で塗り広げて保湿する。
3.日陰で半日ほど乾燥させて完了。
インクが染み込んで時間が経っている場合、きれいに落とすのは難しいです。
落ちそうにない場合は無駄なダメージを与えないように早めに作業を中止しましょう。
水シミを落とす方法

革製品が水に濡れて放置し、「水シミ」になった時の落とし方です。
使用する物は以下です。
代用品 | 用途 |
ニベア(ハンドクリーム) | 油分補給 |
布(不要なTシャツ) | クリームを塗り広げる、磨くために使用 |
では手順を紹介します。
1.濡らした布で全体を拭き、一部分だけ色が変わってシミの痕が残らないように革全体を湿らす。
2.日陰の風通しのいい場所で半日ほど乾燥させた後にニベアで保湿を行う。
※ドライヤー等で急激に乾燥させずに全体を湿らせてからゆっくり乾燥させることがコツです。
革は濡れた部分が乾燥すると水分と共に油分が抜けてシミになります。
ですので、一旦全体を湿らせてからクリームで栄養を与えることでシミを目立ちにくくします。
水シミを防ぐために濡れた時はすぐに拭き取るように心がけましょう。
カビの落とし方

最後は保管した革製品にカビが生えた時の落とし方です。
用意するものを紹介します。
代用品 | 用途 |
ニベア(ハンドクリーム) | 油分補給 |
布(不要なTシャツ) | クリームを塗り広げる、磨くために使用 |
薄めた中性洗剤 | クリーナーの代用品 |
手順を紹介します。
1.薄めた中性洗剤を含ませた布でカビを落とす。
※カビの胞子を吸い込まないように、マスクをして屋外で作業しましょう。
2.乾いた布で水分を拭き取る。
3.日陰の風通しのいい場所で半日ほど乾燥させます。
4.最後にニベアを布で薄く塗り広げて革の表面を保護して完了です。
革製品に発生してしまった一部のカビ菌を退治することはできますが、完全に退治することはできません。
カビを発生させないことが何よりも重要です。
革製品にカビが生えないように保管するには、湿度が高い場所を避け、風通しのいい日陰の場所に傷がつかないよう不織布の袋に入れて保管しましょう。
※カビの落とし方と保管方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
>> 革のプロが教える!革製品のカビの落とし方とカビない保管方法とは?
これまで簡単な革製品の汚れ落とし方法を紹介しましたが、専用品を使っても汚れを完全に落とすことは難しいので、汚れの付着を防ぐことが非常に重要です。
次に汚れを防ぐために効果的なラナパーについて紹介します。
革製品の汚れを防ぐ対策方法

革製品の汚れを防ぐ商品はたくさんありますが、中でもおすすめなのが「ラナパー」です。
ラナパーとは「蜜蝋」と「ホホバオイル」から作られた製品で、ラナパーひとつでさまざまな革に対し簡単に撥水や艶出し、コーティングができるアイテムです。
使用方法は専用のスポンジを使用して、革表面に薄く伸ばすだけです。
基本的にはこれでお手入れ完了ですが、ラナパーのオイル感が気になる方は柔らかい布で乾拭きするのをおすすめします。
※蜜蝋について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 蜜蝋はハチの巣から作られる!蜜蝋の特徴から注意点まで徹底解説!
札幌革職人館ではLINEの友だち追加で、ラナパーが30%OFFになるお得なクーポンをプレゼントしています。
商品に興味がある方は、記事下部のリンクからLINE友だち追加を行ってみてください。
まとめ
革製品は汚れたら完全に落とすことが難しいため、定期的にお手入れを行い表面の状態を保つことが重要です。
お気に入りのアイテムを長く使うために、革の性質やお手入れ方法を理解しておくと、きれいに長く愛用できるはずです。
革製品をきれいな状態で使いたい方は、ぜひ本記事を参考にお手入れの方法を学んでみてください。
※長く愛用するための革製品のお手入れ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
>> 革専門店が教える!革製品を長く愛用するための正しい手入れ方法とは