革財布を利用している方の中には、外出先で革財布を出した際に傷んできていることに気付き、恥ずかしい思いをしたことはないでしょうか?
財布を買い替えれば問題は解決できますが、まだまだ使用できるのにもったいない上、急な出費が発生して家計を圧迫してしまいます。
そこで今回は家にあるものを利用して革財布を綺麗にする方法を紹介します。
本記事を見れば手軽に手持ちの財布が綺麗になるので、専用の道具を準備したり、新しい財布に買い替えたりする必要がなくなります。
無駄なお金をかけずに財布を綺麗にしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
家にあるもので革財布のお手入れに利用できるもの
家にあるお手入れに利用できるものは以下の通りです。
- 木綿100%の布×3
- 綿棒
- ハンドクリーム
- 薄めた中性洗剤
中性洗剤は水に入れてかき混ぜた時に「わずかに泡立つ程度」まで薄めてください。大まかな量としてはコップ1杯の水に1〜2滴程度です。
家にあるものを利用した革財布のお手入れ方法
家にあるものを利用した以下の革財布のお手入れ方法についてそれぞれ解説していきます。
- 洗剤を布に染み込ませて革財布をなでるように拭く
- 布では届かない細かい部分は綿棒を使用する
- ハンドクリームを塗り込む
- 布で拭き上げて完了
洗剤を染み込ませた布でなでるように拭く
最初の手順は薄めた中性洗剤を木綿の布に染みこませて、革財布をやさしくなでるように拭きます。
本格的に拭き上げる前に目立たない部分で試して、変色しないか確かめてから行いましょう。
細かい部分は綿棒を使用して掃除する
布では届かない細かい部分の掃除は綿棒を使用して掃除します。
布では届きにくい革財布のマチ(側面)部分に利用すると掃除しやすくなります。
ハンドクリームを塗り込む
新しい木綿の布を利用してハンドクリームを湿った状態の革財布に塗りこみます。
使用するハンドクリームはニベアクリームがおすすめで、革専用のクリームと比率は違うものの成分としては同様のものが使用されています。
木綿の布につけたハンドクリームをムラにならないように薄く塗り広げていき、風通しの良い日陰で30分〜1時間程度休ませましょう。
布で拭き上げて完了
クリームが乾いたら新しい木綿の布を利用して、残ったハンドクリームを拭き取ります。
空拭きしてツヤが出てきたら完了です。
家にあるもので革財布のお手入れ行う際の注意点
家にあるもので革財布のお手入れを行う際の以下の注意点について解説していきます。
- 専用のケア用品とは仕上がりに違いがある
- 革財布の水洗いは基本的に不可
専用のケア用品とは仕上がりに違いがある
革財布を家にあるものでお手入れする方法について紹介しましたが、専用のケア用品を使う方がシミになりにくく、栄養補給できたりやツヤがしっかり出たりするなど仕上がりに違いがあります。
家にあるもので代用するメンテナンスは一時的に行う応急処置的な方法であり、革財布の状態を長く利用できる状態にするためには専用のケア用品が必要であることを理解しておきましょう。
※本格的なお手入れ方法については以下の記事を参考にしてみてください。
>> 5分で出来る失敗しない革財布の手入れ方法!手入れ不要の裏技も紹介
革財布の水洗いは基本的に不可
革財布を水につけてジャブジャブ洗いたくなりますが、基本的に革製品に水洗いは適していません。
革に水分を含ませてしまうと乾燥させた後に変形したりシミになったり、取り返しが付かない状態になることがあります。
どうしても洗いたい場合は「サドルソープ」という革専用の石鹸を利用すれば革を乾燥させずに、水洗いをすることができます。
※サドルソープの購入方法や詳しい洗浄方法の説明については下記リンクを参考にしてみてください。
>> サドルソープ M.MOWBRAY公式オンラインショップ
革財布のお手入れが不要になる方法
エルバマットというイタリアの老舗Tempesti社が製造する牛革が使われている財布なら、お手入れがほとんど必要ありません。
エルバマットは通常の1.5〜2倍の油分を加えた牛革を使用したイタリアンレザーで、しっとりとした質感を持った革です。
エルバマットの財布は使う度にしみ込んだオイルが表面に浮かび上がり、コーティングの役目を果たしてくれるため、メンテナンスの必要がありません。
お手入れをしなくても良好な状態を維持できるので、手間をかけたくない場合はエルバマットの財布を選ぶと良いでしょう。
札幌革職人館でもエルバマットを用いた革製品を販売しています。
>> 札幌革職人館 エルバマット
※エルバマットの詳しい紹介は以下の記事を参考にしてみてください。
>> エルバマットとは?革専門店がエルバマットの特徴を徹底解説してみた
まとめ
革財布を美しく保つためには、ダメージを受ける前に定期的にお手入れを行うことが重要です。
本記事ではお手入れ方法を紹介しましたが、革が傷んでしまうと完全に元に戻すことは難しいため、ダメージを受ける前にケアをしておく必要があります。
家にあるものでも応急処置は可能ですが、できれば専用のケア用品を購入する、もしくはケアが不要なエルバマットの財布がおすすめです。
財布のダメージが気になった方は、ぜひこの記事を参考にしてお手入れに挑戦してみてください。