お気に入りの革財布についた汚れを落とせるのか心配になっていませんか?
実は、みんながよくやるような汚れ落としの方法を使うと革財布が傷んでしまいます。
例えば、シンナーやアルコール類、水で革財布の汚れを落とそうとすると、色落ちや型崩れなど取り返しのつかないことになってしまいます。
しかし、汚れに対して適切な方法で行えば、素人でもある程度の汚れは落とすことができます。
そこで使うのが、革専用のクリーナー、クリーム、消しゴムです。
この三つのアイテムを使えば、黒ずみやシミ汚れなどを自分で落とせます。
そこでこの記事では、汚れを落とすアイテムをつかった革財布の汚れ別の落とし方や汚れを付きづらくする方法を紹介します。
ぜひ参考に、革財布の汚れを自分で落としてみましょう。
革財布が汚れる主な原因!放っておくと大変なことに
革財布は手垢や水濡れが原因で汚れてしまいます。
また、革財布は乾燥してしまうと様々なトラブルの原因になり、汚れはもちろん、取り返しのつかない大きな傷がついてしまう原因にもなります。
さらに、汚れを放っておくと自力では落とせない汚れになってしまうので、気づいた時点で汚れを落とすようにしましょう。
まずは、革財布が汚れてしまう原因をチェックしましょう。
黒ずみの原因は手垢や汗
革財布が黒ずんでしまう大きな原因は、手垢と汗です。
財布は、手に触れる機会がとても多いアイテム。
財布に触れるたびに手垢や汗が革の繊維に蓄積され、次第に目に見えるほどの黒ずみ汚れになっていきます。
現在革財布に多少でも黒ずみ汚れがある方は、触る機会が多い場所が黒ずんでるのがわかると思います。
また、小銭入れの中が黒ずんでしまうのは、硬貨の擦れや汚れが財布に付着してしまうためです。
常に財布に硬貨を入れている方は、見落としてしまいがちですが、財布の内側も汚れていないかをチェックしてみましょう。
どうしても黒ずみが気になる方は、使い始める前に防水スプレーを軽く吹きかけてあげると、黒ずみや汚れを防いでくれる効果があります。
他にも、黒ずみさせたくない人用のクリームもあるので、気になる方は、ぜひチェックしてみましょう。
シミの原因は水濡れやクリームの塗りすぎ
革は水に弱く、濡れてしまうと革の中の油分に偏りが生じ、そこがシミになります。
シミは、表面上の汚れとは違い革内部で起きているため、一度シミになってしまうと落とすのは簡単ではありません。
急な雨などで革の財布が濡れてしまった場合は、なるべく早く対応することでシミを目立たなくする事ができます。
また、革財布のメンテナンスに使うクリームの塗りすぎも使い方を間違えるとシミの原因になってしまう事があります。
革のクリームがシミになり目立ってしまう原因は、塗った部分の量の違いです。
そのため、クリームを塗った量が多い部分と少ない部分との差が目立ってしまいます。
そうならないためにも、クリームは少量をしっかり均一に伸ばして使用する必要があります。
乾燥は様々なトラブルの原因になる
革財布は極度に乾燥をしてしまうと、汚れがつきやすくなってしまいます。
また、大きな傷やひび割れの原因になり元に戻すのが不可能になってしまうこともあります。
財布は手の油分も吸収するので、使ってあげることで極度な乾燥は防ぐことができます。
しかし、しばらく使わずに放置してしまうと、どんどん乾燥していき、取り返しがつかないことになります。
革の財布は定期的に使用してあげたり、メンテナンスをしてあげるようにしましょう。
汚れとエイジングは違う
革の財布は長年使うことで、最初と比べて色が濃くなったりなど、色や見た目に変化が現れます。
これは財布の汚れというより、エイジングと呼ばれる革の経年変化によるものです。
革製品は、使いこんでいくうちに色や形、手触りが変化していきます。
エイジングは革製品の醍醐味でもあり、使う人によって様々な変化が起こり、自分だけの財布になっていきます。
しかし、財布の一部だけ変色してしまっている場合などは、汚れの可能性も高いです。
綺麗に革の財布をエイジングする方法もあり、日々の財布のメンテナンスで革財布は綺麗にエイジングをしてくれます。
長く使っていて、最初と色が変わってしまった時は、汚れではなく、エイジングの可能性が高いのも覚えておきましょう。
※エイジングについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 革財布の経年変化を色や革ごとに紹介!専門店おすすめブランド3選
革財布の汚れ落としに使えるアイテムはこれ
ここでは実際に、革財布の汚れを落とすアイテムを紹介します。
クロス(柔らかい布) | 革財布を拭いたりする際に使用 |
ブラシ | 革財布表面の汚れやホコリを落とすのに使用 |
革専用クリーナー | 革財布の汚れを落とすためのクリーナー |
革専用消しゴム | 黒ずみや硬貨の汚れを落とすのに使う消しゴム |
革専用クリーム | 手入れの仕上げに使い、革に油分を与えるのに使用 |
防水スプレー | 仕上げにかけると汚れ防止になる |
汚れの種類にもよりますが、上記のアイテムで革財布の汚れを落とすことができます。
クリーナーや消しゴムは、革専用の物を使うのがベスト。
革クリーナーや消しゴムは、レザーショップはもちろん、ロフトや東急ハンズ、ホームセンターなどで購入することができます。
また、ダイソーなどの100円ショップでも革のブラシや消しゴムが売っているので、まずはお試しでやりたい方はチェックしてみましょう。
クロス(柔らかい布) | M.MOWBRAY ポリッシングコットン クロス | |
ブラシ | M.MOWBRAY プロゴートブラシ | |
革専用クリーナー | Collonil デリケートクリーム | |
革専用消しゴム | Collonil ソフトガミ | |
革専用クリーム |
M.MOWBRAY PRESTIGIO リッチ デリケートクリーム 50ml |
|
防水スプレー | アメダス 防水スプレー 420ml |
革財布の黒ずみの落とし方
革財布の黒ずみ汚れは、手垢や汗が付着し蓄積することで汚れとなって現れます。
完全に綺麗に黒ずみを落とすことはできませんが、革クリーナーや革クリームを使用すれば、多少落とすことは可能です。
そこでここでは、革財布の黒ずみの落とし方を紹介していきます。
準備するもの
【黒ずみ汚れで準備するもの】 ・クロス(不要な柔らかい布でも可) ・革クリーナー ・革クリーム |
手垢などの皮脂汚れは、基本的に革クリーナーで、軽い汚れは革クリームだけでも落とすことが可能です。
革クリーナーで汚れを落とし、革クリームで革に栄養を与えます。
黒ずみ汚れの落とし方手順
【黒ずみ汚れの落とし方手順】 1.クロスで革財布表面のホコリを落とす 2.革クリーナーを布に適量取り、汚れを拭き取っていく 3.革クリームを均一に塗り広げる 4.乾いたら仕上げにクロスで余分なクリームを拭き取りながら磨いて完成 |
まずは、クリーナーで表面の汚れを落とし、次にクリームで革に油分を補うことで革の表面を保護していきます。
クリーナーやレザークリームで月に1回ほど手入れをしてあげれば、汚れもつきづらくなるので定期的に行ってみましょう。
革財布の小銭入れ内部の汚れの落とし方
財布の小銭入れの汚れは、硬貨が擦れたり硬貨の汚れや鉄粉が財布に付着することで、内側がどんどんと汚れていきます。
そんな小銭入れの汚れは、表面に付着しているため、クリーナーで拭き取ると落とすことが可能です。
ここでは、小銭入れ内部の汚れの落とし方を紹介します。
準備するもの
【小銭内部の汚れで準備するもの】 ・クロス(不要な柔らかい布でも可) ・革クリーナー ・革クリーム ・汚れがひどい場合は革専用消しゴム |
小銭入れ内部の汚れは、表面に硬貨の汚れや鉄粉が付着して現れる汚れです。
なので、基本的にはクリーナーで汚れを落とすことができます。
しかし、長年使用していて汚れをそのままにしている場合は、汚れを落とすのに苦労します。
硬貨が擦れて傷が付き、傷に汚れが付着するとクリーナーだけでは落ちないこともあるので、その場合は革専用消しゴムを使うのもおすすめです。
小銭入れ内部の汚れの落とし方手順
【小銭入れ内部の汚れの落とし方手順】 1.クロスで小銭入れ内部の余分な鉄粉や汚れを拭き取る 2.革クリーナーを適量取り、小銭入れ内部の汚れを落とす 3.乾いたら余分なクリームをクロスで拭き取り完成 |
基本的には、革クリーナーで汚れを落とすことが可能です。
しかし、革クリーナーで落ちないほどの汚れの場合は、革専用消しゴムを使ってみましょう。
また、小銭入れ内部に黒ずみではなく、白い汚れがある場合があります。
これは汚れではなく、革に傷がついたことで白く見えているか、革の表面が剝れてしまっている可能性があります。
傷の場合はクリーナーで綺麗にすることはできません。
傷であれば革クリームを塗り込んでいくうちに目立たなくなっていきます。定期的にクリームを使ったメンテナンスをしましょう。
定期的なメンテナンスは、汚れの蓄積を防ぐのにも効果的です。
革財布の水濡れによるシミ汚れの落とし方
雨などで革財布を濡れてそのままにしているとシミができてしまいます。
水シミ汚れは、革内部のバランスが崩れ、濡れた部分が変色している状態です。
水に濡れた場合は、水を拭き取ったり乾かしたりなどすぐに対処しましょう。
もしシミ汚れになってしまっている場合は、革クリームを塗り込むことで解決できます。
ここでは、シミ汚れの落とし方を紹介します。
準備するもの
【シミ汚れで準備するもの】 ・クロス(不要な柔らかい布でも可) ・革クリーム |
シミ汚れは、革クリームを財布全体に塗ることで目立ちにくくすることができます。
基本的にはこの方法で問題ないですが、時間がかなり経っているものはクリームでもシミが落ちないことがあります。
そんな時は、あえてシミ部分を濡れたタオルで濡らしシミを馴染ませる方法も存在します。
これは最終手段です。
まずは、革クリームで定期的にメンテナンスを行いましょう。
水シミ汚れの落とし方手順
【シミ汚れの落とし方手順】 1.クロスで革財布表面のホコリを落とす 2.革クリームを布に適量取り、均一に革財布に塗り広げる 3.乾かして完成 |
一度では落ちないこともあるので、定期的にメンテナンスと一緒にクリームを塗ってみましょう。
革は水に弱いので、まずは濡らしてしまわないようにするのが大切です。
もし濡れてしまった場合は、すぐに水を拭き取り、陰干しで完全に乾かすことが重要になります。
放って置くとなかなかシミ汚れが落ちなくなってしまうので、気づいた時点ですぐに対処することが大切です。
シミ部分を濡れたタオルで濡らして対処する方法
革クリームを塗っても水シミが落ちない場合は、シミ部分を濡れたタオルで濡らして、シミを馴染ませる方法で対処してみましょう。
水に濡らしたタオルを硬く絞ってポンポンとシミの境目を中心に全体を均一に濡らしていきます。
革が完全に乾く前に、革用クリームやオイルを革財布全体に馴染ませて、革に油分を与えます。
その後自然乾燥をさせます。
そうすることで、境目だけが目立つということがなく、全体が同じ色になり、水シミが目立たなくなります。
ボールペンなどインク汚れの落とし方
誤ってボールペンが財布に付いてしまった人もいるのではないでしょうか?
ボールペンなどのインク汚れは、革クリーナーでの除去が難しいです。
なので、革用消しゴムを使って除去をするのがおすすめ。
ここでは、ボールペンなどのインク汚れの落とし方を紹介します。
準備するもの
【インク汚れで準備するもの】 ・クロス(不要な柔らかい布でも可) ・革用消しゴム ・革クリーム |
ボールペンなどのインク汚れは、革用消しゴムを使うことで汚れを落とすことができます。
普通の消しゴムでも代用可能ですが、革への負担や効果を考えると、革用の消しゴムを使うのがおすすめです。
革用消しゴムは、ダイソーなどの100円ショップでも購入することができるのでチェックしてみましょう。
インク汚れの落とし方手順
【インク汚れの落とし方手順】 1.革用消しゴムで優しくインク部分を擦る 2.消しカスを払う 3.革クリームを布に適量取り、均一に革財布に塗り広げる 4.乾かして完成 |
凹凸のある革財布だと消しゴムがインクに届きにくいので、生地裏から押し込んであげると、インクを除去しやすくなります。
そして、革用消しゴムを使う場合は、強く擦りすぎないようにしましょう。
消しゴムで強く擦りすぎてしまうと、革が傷ついたり、クリームを塗る時にシミが残る原因になってしまいます。
インク汚れの具合をみながら優しく擦って除去しましょう。
絶対やってはいけない革財布の汚れの落とし方
革財布はデリケートなため、汚れが落ちるからと革財布になんでも使ってよいわけではありません。
まず使ってはいけないのは、シンナー、ベンジン、アルコール類です。
どれも革の塗装膜を溶かしてしまい、色落ちやシミの原因になってしまいます。
よく汚れが落ちるからといっても使うのは避けましょう。
また、水を使った汚れ落としも革財布にはよくありません。
水を使った汚れの落とし方も存在しますが、革は水に弱く、理解しないで水で汚れを落とすと取り返しのつかないことになります。
普段から愛用している革財布に、水を使って汚れを落とすのは絶対にやめましょう。
基本的には、革クリーナー、革クリーム、革用消しゴムで汚れを落とすことを考えるのが大切です。
※正しいメンテナンス方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
>> 革専門店が教える!革製品を長く愛用するための正しい手入れ方法とは
革財布が長持ちする汚れ防止方法
革財布に付いてしまった汚れを落とす方法を紹介しましたが、そもそも汚れが付かないようにするのも大切です。
汚れが付かないように心がけることで、自ずと革財布も長持ちします。
ここでは、普段から心がけたい革財布が長持ちする汚れ防止方法を紹介します。
物を入れすぎない
財布に物を入れすぎると、財布が擦れて汚れが付きやすくなります。
また、パンパンに物を入れすぎると型崩れや変形、革の劣化に繋がります。
財布は、ものを入れすぎないように少しゆとりがある状態がベストです。
どうしても財布の中に入れるものが多い方は、別途カード入れやコインケースを持つなどの工夫をしてみましょう。
※札幌革職人館の公式オンラインストアでカードケースやコインケースを取扱っています。
>> 札幌革職人館 コインケース
>> 札幌革職人館 カードケース
使用後に布で乾拭きする
普段使う財布は、使用後に柔らかい布で軽く拭いてあげるのが理想です。
使用後に軽く拭いてあげるだけでも、汚れの蓄積を抑えることができます。
財布の保管場所を決めて置いて、一緒に布を置いておくと、帰宅後の習慣になります。
汚れをためないためにも、長く愛用していくためにもぜひ使用後は軽く拭くようにしましょう。
防水スプレーを使用する
革は水に弱く、濡れてしまわないようにするのが基本です。
しかし、もしも濡れてしまった時のために防水スプレーを使用しておくのがおすすめ。
防水スプレーを使用することで水濡れを最小限に抑えるのはもちろん、汚れが付きにくくなる効果もあります。
革財布に使う防水スプレーには、革製品向けのものを選びましょう。
アルコール系の溶剤が含まれる衣類・布用スプレーは革が変色する可能性があるため、選ぶときに注意が必要です。
※防水スプレーについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> おすすめの防水スプレー6選!実は使ってはいけない素材もある!
定期的にメンテナンスをする
革財布を定期的にメンテナンスしてあげることで、汚れの蓄積を押さえ、革財布を長く愛用できるようになります。
革財布のメンテナンスは、頻度が多すぎるのもよくありません。
なので、月に1回くらいの頻度で革クリーナーや革クリームを使ってメンテナンスしてあげましょう。
※革財布の詳しいメンテナンス方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 5分で出来る失敗しない革財布の手入れ方法!手入れ不要の裏技も紹介
自分で取れない汚れや傷は専門店へ
自分でクリーナーや消しゴム、クリームを使っても汚れが落ちないこともあります。
そんな場合は、革財布をクリーニングしている専門店へお願いしましょう。
どうしても汚れが取れないからと、無理矢理自力でやってしまうと革に負担がかかり、取り返しが付かないことになりかねません。
革財布のクリーニングの相場は約6,000円前後。
プロがしっかり汚れを落としてくれるので、出来上がりは申し分ないです。
お店を探す時は、「革財布 クリーニング 地域名」や「革財布 クリーニング店」などで検索して、自分にあったところを見つけてみましょう。