お気に入りの革のバッグを購入したけど、どう手入れしていいかわからずそのまま使い続けていませんか?
実は、革バッグの手入れをしないで使い続けるとひび割れや表面が破れてしまい、使い物にならなくなってしまう可能性が高くなります。
しかし、定期的に正しい手入れをすることで、お気に入りの革のバッグを長く綺麗に愛用することができます。
革バッグの手入れは、1ヶ月〜2ヶ月に1度手入れをしてあげるだけで十分で、1度やれば覚えるほどとても簡単です。
また、革のバッグを使っていると、水に濡れてしまったり洋服の色がついてしまったりするトラブルも発生することがあります。
そこでこの記事では、革バッグの手入れ方法や水濡れ、洋服の色移りの日常のトラブルの解決方法などを紹介しています。
ぜひ参考に手入れをして、お気に入りの革バッグを綺麗に長く愛用してください。
革バッグを手入れしないと乾燥してヒビ割れが起こる!
革のバッグはメンテナンスをしなくても問題無く使うことができます。
しかし、手入れをしないで使い続けるとバッグがひび割れてしまったり破けてしまうことがあります。
その原因が革の乾燥です。
革は、人間の肌と同じように油分や潤いを与えてあげないと乾燥してしまい、革に含まれる油分が枯渇して弾力性や柔軟性が低下してしまいます。
そのため、適度に油分や潤いを与え、保たせてあげる必要があります。
手入れをしないと革の潤いがなくなり、乾燥することでひび割れなどの様々なトラブルに繋がります。
革のバッグを乾燥させないためにも、手入れをして潤いを与えてあげることが必要です。
また、革のバッグは、手入れをしながら長く使っていくことで、程よい艶や革の風合いが出てより愛着が持てる自分だけのバッグになります。
革のバッグを長く愛用するためにも、手入れをしましょう。
革バッグの手入れに必要なアイテムはこれ!
実際に革のバッグを手入れする際に必要なアイテムを紹介します。
クロス | クリームの塗布や汚れ、ホコリ落としなどに使用 |
革専用ブラシ | ホコリ落としやクリームを馴染ませるのに使用 |
革クリーム | 革に潤いを与えるのに使用 |
防水スプレー | 水や汚れをつきにくくするのに使用 |
基本的な革のバッグの手入れは、上記表の4つのアイテムで簡単に行うことができます。
ネット等で調べていると日用品で代用できるというものを見かけるかもしれません。
しかし、基本的には、革専用のアイテムを使うようにしましょう。
革専用に作られているものなので失敗がないしっかりとした手入れをすることができます。
革バッグの手入れアイテムは、Amazonなどのネット通販で購入できるのはもちろん、
レザーショップやロフト、東急ハンズなどでも購入することができます。
※お手入れのクリームについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 定番のおすすめ革クリームはこれ!使い方も合わせて紹介!
革バッグの手入れ方法手順
ここでは実際に革のバッグを手入れする方法を紹介していきます。
手順はとても簡単で、ホコリを落としてから革クリームを塗り、乾拭きをしてから防水スプレーをかけるだけ。
一度やるとすぐに覚えることができるので、ぜひ参考にして革バックの手入れをしてみてください。
革バッグの手入れ頻度は1ヶ月~ 2ヶ月に1度
実は革バッグの手入れの頻度は、1ヶ月〜2ヶ月に1度の頻度で十分です。
逆に頻度が多すぎると、革に油分が多くなり革が柔らかくなって形が崩れたり、カビの原因になったりと革によくありません。
毎日のように使う場合は、1ヶ月に1度の手入れ。
使うのは週末だけなど、使う頻度が少ない場合は、2ヶ月に1度の手入れを目安にしましょう。
革用のブラシでホコリを落とす
初めに、バッグについているホコリをブラシやクロスを使って落とします。
特に革の折り返し部分やシワがある部分はホコリが溜まりやすいので念入りに行いましょう。
また、初めにブラッシングをすることで、革に光沢を与えることもできます。
乾拭きやブラッシングは、バッグを使うたびに行うのがベストです。
クロスでクリームを数量取り全体に馴染ませる
クロスや綺麗な布に革クリームを1円玉大ほどの量を取り、バッグ全体に薄く馴染ませるように塗っていきます。
革クリームをバッグに塗るポイントは、少量のクリームを少しずつ、薄く手早く、円を描くように塗り広げること。
革クリームは多すぎるとベタついたり、革にシミができたりトラブルの原因になってしまいます。
そうならないために、少量を少しずつ塗っていきましょう。
30分〜1時間ほど置いて馴染ませる
バッグ全体に革クリームを塗り広げたら、30分〜1時間ほど置いておきます。
革クリームを塗った後に置いておくことで、クリームがバッグに馴染んでいきます。
このとき、風通しのいい日陰に置いておくようにしましょう。
日光が当たるところに放置すると、日焼けや乾燥の原因になるので注意が必要です。
乾いた布で乾拭きをする
1時間ほど置いてクリームが馴染んだら、乾いた布でバッグ全体を乾拭きします。
乾拭きをすることで、余計な油分を拭き取ることができます。
そうしないと余計な油分が一部だけに残ってしまい、そこだけ色が変わったりシミになることもあります。
力を入れずに優しく表面を撫でるように拭いていきましょう。
防水スプレーをかける
仕上げにバッグ全体に防水スプレーを吹きかけます。
革は水に非常に弱いので、防水スプレーをかけてあげることで水濡れ対策ができます。
また、汚れ対策にも効果的です。
防水スプレーは、バッグから30㎝ほど離して均一にかけていきましょう。
※防水スプレーについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> おすすめの防水スプレー6選!実は使ってはいけない素材もある!
革バッグが水に濡れてしまった場合の手入れ方法
革は水に弱く、水に濡れてしまうとシミや型崩れの原因になります。
濡れたまま放置するとカビが生えてしまうことも。
しかし、日常的に使っていると雨などでバッグが濡れてしまうことも出てきます。
では実際に革のバッグが水に濡れてしまった場合の手入れ方法を紹介していきます。
雨や水で濡れたらすぐに拭く
まず、雨などでバッグが水に濡れてしまった場合は、乾いた布ですぐに拭くことが大切です。
乾いた布で拭き取り、風通しのいい日陰などに置いて乾かしてあげましょう。
乾かす際にドライヤーを使うのはNGです。
革は自然乾燥がベストです。
多少の水濡れであれば、すぐに拭いて乾かすことで対処可能です。
しかし、濡れてすぐに拭くことができず、気づいたら水シミができている場合もあります。
そんな場合は、下記の方法で水シミを取り除きましょう。
水シミが付いたら硬く絞った布で水拭きをする
革バッグに水シミがついてしまった時は、水で濡らして硬く絞った布で全体を拭きます。
バッグ全体を硬く絞った布で拭いて、水シミを馴染せてあげることで、シミとして残りづらく目立ちにくくなります。
濡らしすぎると革が痛み逆効果になるので、必ず硬く絞った布で優しく拭きましょう。
革バッグをしっかり乾かす
バッグ全体を水拭きした後は、乾いた布で全体を拭き、余分な水気を吸い取ります。
そして、バッグの中に新聞紙やタオルを入れて、風通しのいい日陰に置いてしっかり乾かしましょう。
ドライヤーや乾燥剤を使って乾かすのはNG。
ゆっくり丁寧に乾かしてあげることが大切です。
革バッグに色移りしてしまった時の手入れ方法
デニムなどの洋服の色が、摩擦によって革のバッグに色移りしてしまうことがあります。
そんな時は、革クリーナーを使って色移りを落とすことが可能です。
クロスで乾拭きをする
まずは、クロスでホコリなどを落とすために乾拭きをします。
革を傷つけないように力は入れず、優しく乾拭きをしてあげましょう。
革用クリーナーで色移りした部分を軽く叩く
革用クリーナーを米粒1粒分〜小豆大ほどの少量をクロスや綺麗な布に付け、色移りした部分を軽く叩いて浮かせます。
クリーナーは付けすぎるとバッグ自体の色落ちの原因になるので、必ず少量から行ってください。
また、クリーナーを付けた布で擦ると色が広がる可能性があるので、必ず軽く叩くように汚れを取りましょう。
乾いた布でクリーナーを拭き取る
最後に乾いた綺麗な布やクロスでクリーナーを拭き取って完了です。
革用クリーナーは、Amazonなどのネットショップはもちろん、レザーショップやロフト、東急ハンズで購入することができます。
商品名 | 商品ページ | 価格 |
コロニル デリケートクリーム | 商品ページを見る | 1,650円 |
ただし、クリーナーによってはクリーナーのあとに保革クリームが必要なものがあるので必ず商品説明を確認するようにしましょう。
革バッグが粉吹きしている場合の手入れ方法
しばらく使っていない革バッグの表面が白くなり、粉を吹いているようになることがあります。
これは「ブルーム」と呼ばれる現象で、温度や湿度の変化により革内部のオイルなどが革表面に浮き出ている状態です。
一瞬カビが生えてしまったかのように見えるブルームですが、対処方法はとても簡単です。
実際に革バッグが粉吹きしてしまった時の対処方法とその防止方法を紹介します。
※カビとの見分け方はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 革のプロが教える!革製品のカビの落とし方とカビない保管方法とは?
革ブラシとクロスで白い粉がなくなるまで乾拭きをする
初めに革用のブラシを使ってバッグ表面についている白い粉や皮膜を払います。
次にクロスなど柔らかい布で表面の白い粉が消えるまで乾拭きをして完成です。
粉吹きをしないようにする対処方法
ブルームと呼ばれる粉吹きは、手入れの際にクリームを付けすぎることで発生することがあります。
なので、手入れの際のクリームは少量を意識して塗るようにしましょう。
また、使用したら毎回軽くブラッシングするのも効果的です。
日頃からの手入れをしてブルームの発生を防ぐようにしてみましょう。
※革製品の定期的なお手入れ方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
>> 革専門店が教える!革製品を長く愛用するための正しい手入れ方法とは
間違った保管はカビの原因に!正しい革バッグの保管方法
革のバッグを長く愛用するためには、保管方法もとても重要です。
使用シーズンを終えた革バッグを間違った方法で保管してしまうと、バッグにカビが生えたり、日焼け、型崩れなどを起こして大変なことになります。
そうならないためにも正しい保管をする必要があります。
- クローゼットなどに保管する間に、手入れをして中のゴミなどを掃除する。
- 直射日光が当たらないように風通しのいい場所に保管する。
- 可能であれば、置くより吊るして保管するのがベスト。
- 長期使わない場合でも月に1度は風通しのいい場所に置いてブラッシングをする。
使用するシーズンが終わって長期保管する場合は、これをイメージして保管するようにしましょう。
湿気の多い場所に保管するのはカビが生えやすくなるためNGです。
また、革バッグは、何年も長期間使わずに保管していると、見た目にはきれいでも、革の中が乾燥してしまいます。
大掃除などで昔使っていたバッグを発見して使い始めた時、持ち手の付け根など負担がかかる部分の革の繊維がほどけるように、持ち手が切れるということが起きたりします。
そのため、使ってあげることも大事です。
シーズンが終わって使わなくなったバッグでも、1ヶ月に1回ほど使ってあげるのがおすすめです。