革の財布が欲しいけど、どのブランドが良いのか迷っていませんか?
ヴィトンやグッチのような定番のハイブランドなら知っているものの、ハイブランドには手が出しにくいという人もいると思います。
実は革の財布にはハイブランドではなくても、デザイン性や機能性に優れたブランドがたくさんあります。
知る人ぞ知るブランドもあるので、持っているだけで「あいつわかっているな」と思われることも。
そこで、この記事では誰でも知っているハイブランドから知る人ぞ知るブランドまで幅広くご紹介していきます。
あなたの好みのブランドが見つかることを祈ってます。
人気の革財布ブランド17選
まずは、革製品のプロである私が選んだ人気の革財布ブランドを一挙公開します。
冒頭でもお伝えしたようにハイブランドもありますが、革製品に詳しい人だからこそ知っているブランドもあります。
ハイブランドの財布よりも安価で質の良いブランドもたくさんあるので、ぜひ財布購入の参考にしてください。
各ブランドごとに特徴などをまとめたので、興味のあるブランドがあればタップして詳細へ進んでください。
ブランド名 | 価格帯 | 特徴 |
ココマイスター | 50,000円以上 | 全て日本製 |
フェリージ | 50,000円以上 | コロコロというシリーズが人気 |
エルメス | 50,000円以上 | 高級ブランドの代名詞 |
GANZO | 50,000円以上 | コードバンの仕上げにこだわっている |
WILDWANS | 50,000円以上 | 丸コバが採用されていて高級感がある |
ホワイトハウスコックス | 30,000円~50,000円 | ブライドルレザーが使われている |
コルボ | 30,000円~50,000円 | 知る人ぞ知るブランド |
SLOW | 30,000円~50,000円 | オリジナルレザーを使っている |
土屋鞄 | 30,000円~50,000円 | シンプルでユニセックスな財布が多い |
イルビゾンテ | 30,000円~50,000円 | 独自の天然牛革が使われていて人気が高い |
HERZ | 10,000円~30,000円 | 耐久性が高い |
札幌革職人館 | 10,000円~30,000円 | オールレザーでコバの処理が丁寧に施されていてリーズナブル |
キプリス | 10,000円~30,000円 | 伝統技法である菊寄せが使われている |
sot | 10,000円~30,000円 | エイジングが楽しめる革が使われていてリーズナブル |
Munekawa | 10,000円~30,000円 | 薄くてコンパクト |
いたがき | 10,000円~30,000円 | 植物タンニンなめしの革が使われている |
万双 | 10,000円~30,000円 | 比較的安価で高品質 |
50,000円以上で買える革財布のブランド
ここからは金額帯ごとにおすすめの革財布ブランドをご紹介していきます。
最初にご紹介するのは50,000円以上のブランド。
せっかくブランドにこだわるのであればそれなりの値段でしっかりいいものを購入したい。
そんな方におすすめのブランドばかりです。
ココマイスター
ココマイスターは2011年に日本で創業されたブランドです。
「世界に通用する日本製ブランドをつくる」という企業理念のもと、全て日本製で作られています。
ココマイスターの財布は日本の職人さんが手作業で製造しています。
日本製かつ手作りに魅力を感じる方はココマイスターがおすすめです。
しかも価格が日本製・手作りの割りにリーズナブルなので、手に入りやすいのも魅力の1つです。
近年急激に人気になってきたブランドなので要チェックです。
フェリージ
フェリージは1973年にイタリアで創業されたブランドです。
フェリージの財布の中でも特に人気なのが「コロコロ」と呼ばれる財布です。(型番では3500や3005など)
その名の通り見た目がコロコロとしていて、薄いのが良いとされる財布では異質の存在です。
その中身は蛇腹構造になっていて、収納スペースがたくさんあります。
他にはない構造なので、唯一無二の財布がほしい人はフェリージのコロコロがおすすめです。
エルメス
エルメスは今回ご紹介するブランドでは最も古く、1837年にフランスのパリで創業されたブランドです。
また、金額も最も高価ないわゆる「ハイブランド」と言えます。
最低でも10万円ほどかかるので予算に余裕がある人におすすめのブランドです。
中でも「べアンスフレ」というシリーズが男性に人気です。
収納力に優れているので型崩れもしにくく、カラーバリエーションも豊富。
大きいエルメスの「Hマーク」があることでブランドアピールもできます。
GANZO
GANZO(ガンゾ)は2001年に創業された日本のブランドです。
このブランドで代表的なのがコードバン(馬革)の財布です。
原皮選びから皮の加工まで、GANZOのコードバンは仕上がるまでに約10カ月もかかっています。
極めつけにアニリン染めと呼ばれる特殊な染色技術が使われており、革の表面が透き通るほどの透明感に包まれます。
他では味わえない色味なので、デザインにこだわる人にはおすすめです。
WILDSWANS
WILDSWANSは1998年に日本で創業されたブランドです。
あまり知名度はありませんが、レザーマニアの中では実力派のブランドとして知られており知る人ぞ知るブランドです。
WILDSWANSの財布で特徴的なのは「コバ」です。
コバとは革の裁断面の部分で、WILDSWANSでは一般的な「平コバ」ではなく手間がかかる「丸コバ」が採用されています。
丸コバにすることで美しく、ハイブランドと遜色ない見た目に仕上がります。
みんなが知っているブランドよりも、知る人ぞ知るブランドが好きな人におすすめです。
30,000円~50,000円で買える革財布のブランド
次に30,000円から50,000円で購入できるブランドです。
ホワイトハウスコックス
ホワイトハウスコックスは1875年にイギリスで創業されたブランドです。
1970年にはラルフローレンの創業者であるラルフ・ローレンがホワイトハウスコックスにベルトの制作を依頼したことにより、その名を世界に轟かせました。
ホワイトハウスコックスは、ブライドルレザーと呼ばれる牛革が使われているのが特徴です。
ブライドルレザーは元々馬具に使われるほど丈夫な革なので、ブライドルレザーが使われている財布は長年愛用できます。
コルボ
コルボは1998年に日本で創業されたブランドです。
知名度は高くありませんが、楽天のメンズ財布ランキングで1位をとっていて革好きや財布好きの中で高い人気を誇っています。
ブランド名で選ばれるのではなく、調べていくうちに口コミなどの評価が高く魅力を感じて行きつくブランドだと言えます。
SLOW
SLOWはまだ新しく、2008年に創業されたばかりの日本のブランドです。
アメリカの100年以上の歴史を持つウィケット&クレイグ社の革を使っており、栃木レザーとの共同開発のオリジナルレザーもあります。
そのため、使うたびに革が自分色に変化していくエイジング(経年変化)を楽しめるのが特徴の財布と言えます。
スーツに合うデザインからカジュアルなデザインまで揃えていて、徐々に若い世代から人気が出ているブランドです。
※エイジング(経年変化)について詳しく知りたい方はこちらの記事へ。
>>【保存版】革エイジング(経年変化)とは?失敗しない方法とメンテナンス
土屋鞄
土屋鞄は1965年に元々ランドセルを作る工房として創業された日本のブランドです。
ユニセックス(男女区別がない)な財布が多く、女性でも男性でも使える財布を多く取り揃えています。
デザインはロゴなどがなくシンプルな物が多いので、シンプルな財布が欲しい人にはおすすめです。
さらに革のサンプルを取り寄せて、実際の質感も確かめられるので直接お店に行かなくても安心して財布を購入できるのも魅力でしょう。
イルビゾンテ
イルビゾンテは1970年にイタリアで創業された(イルビゾンテとしては1990年)ブランドです。
独自の天然牛革を使用していて、下記のようなこだわりがあります。
・牛革の中でも上質とされる2歳までの牛革だけを使用
・革が完成するまでに1か月~2カ月かけている
・20時間の間、染色タンクの中で染め上げている
これらのことから非常に人気が高いブランドとして、革好きに愛されています。
10,000円~30,000円で買える革財布のブランド
最後に紹介するのは30,000円以下で買えるブランドです。
手が届きやすい価格なので、革財布が初めてで不安な方はこの価格帯から選ぶと良いでしょう。
HERZ
HERZは1973年頃からある日本のブランドです。
元々は革の鞄を作ることから始まり、今では同じ革製品でもある財布も作っています。
そんなHERZの特徴は製品の内側に布などを張る「内張り」がないことです。
内張りは耐久性が弱く、長い間使っていると傷んできてしまいます。
その内張りがないことで耐久性を上げて、長く使えるようになっているのです。
金額が手頃なことから、革製品初心者の方におすすめです。
札幌革職人館
札幌革職人館は、2010年に創業された北海道札幌市のブランドです。
「丈夫で手作りのあたたかみを感じられるモノを永く愛用していただきたい」という想いのもと、国内提携工房の熟練職人による高品質な革製品を企画・製造しています。
布や合皮などは使用せず、中まで全てオールレザー(全て本革)仕上げのため、革の厚みと質感をしっかりと味わえる作りです。
また、職人の腕が問われる、革の裁断面であるコバを綺麗にする「コバの処理」が丁寧に施されているため、耐久面でも安心して長く使えるのが特徴です。
高品質な商品が手頃な価格で楽しめると口コミでも人気のお店です。
キプリス
キプリスは1995年に東京で創業されたブランドです。
「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」というコンセプトで、キプリスの製品は美しく機能性に優れています。
また、百貨店バイヤーズ賞という全国の有力百貨店のバイヤーが選定する賞を9年連続1位で受賞しています。
最も特徴的なのは日本の伝統技法である「菊寄せ」という技術が使われていることです。
菊寄せは、革製品のコーナー部分を放射状にヒダを寄せていく技術のこと。
模様が菊に見えることから「菊寄せ」と呼ばれ、高い技術が必要になる方法です。
sot
sotは2002年に東京恵比寿で創業されたブランドです。
使われている革は、使うたびに革が自分色に変化していくエイジング(経年変化)を楽しめる革を使用しています。
革好きからの評価も高く、高品質のレザーブランドだと言えます。
高品質で且つ30,000円以下程度で購入できるリーズナブルなブランドなので、手に入れやすいのが特徴です。
Munekawa
Munekawaは2000年代からある日本のレザーブランドです。
特に注目したいのがMunekawaの革製品の作りです。
革製品に使うパーツ数を減らすことにより、裁縫などの接続部を減らして故障を最小限にしています。
また、財布に関しては「薄くてコンパクト」なことを追及しており、ジャケットやズボンに入れたときのシルエットを崩しません。
そのためコンパクトな財布が欲しい人や、小銭入れと分けて持ちたい方におすすめのブランドです。
いたがき
いたがきは1982年に北海道の赤平市で創業されたブランドです。
いたがきの特徴は創業以来「植物タンニンなめし革」を使い続けていることです。
植物タンニンなめし革はエイジングしやすく、経年変化を楽しめます。
使い始めは堅く感じられるものの、次第に手になじみあなただけの財布に生まれ変わります。
修理部門もあるので、もし故障したとしても安心です。
万双
万双は1995年に創業された日本のブランドです。
ブランドコンセプトは「世界最高峰の品質」を「常識的な価格」で提供すること。
このことから万双の財布は比較的安価であるにも関わらず、高い品質を誇っています。
革の財布を選ぶときに注意する2つのポイント
ここからは、革財布を選ぶときに押さえておきたいポイントを2つご紹介します。
ブランドで革財布を選ぶのも1つの手なのですが、このポイントを抑えて財布を購入しないと想像していたものと違うな…と後悔してしまう可能性があります。
特に革は大きく分けて2種類ある、ということは重要なので必読です。
革は大きく分けて2種類ある
実は、財布に使われている革(財布に限らず)には大きく分けて下記の2種類があります。
1,植物タンニンなめし革
2.クロムなめし革
植物タンニンなめし革とは植物由来のタンニンという成分を使って、動物の皮をなめした(皮から革に加工した)革のことです。
そしてクロムなめし革とは塩基性硫酸クロムという化学製品を使って動物の皮をなめした革です。
この2つの大きな違いはメンテナンスが必要かどうかです。
植物タンニンなめし革は「エイジング(経年変化)」といって、革の色や手触りが変化しやすいのでメンテナンスが重要です。
反対に、クロムなめし革はエイジングが比較的少ないので頻繁なメンテナンスが必要ありません。
2つともそれぞれメリットデメリットがあるので、自分に合った革がどちらなのか確認してから購入する財布を決めましょう。
※なめし革について詳しく知りたい人はこちらの記事へ。
>>なめし革とは?3種類あるなめし革を革の専門家がわかりやすく解説!
財布の色選びに気を付ける
これは風水的な話になるのですが、財布には向いている色、向いていない色があります。
例えば、金色は金運アップに絶大な効果がある色なので財布向きの色です。
しかし赤色はお金を燃やすことが連想できるため、あまり財布向きの色ではありません。
その他の色にもそれぞれ意味が存在していて、メリットデメリットがあります。
もしあなたが金運を少しでも気にする人なら、どの色が良いのかは事前に確認しておきましょう。
※風水の財布の色についてもっと詳しく知りたい方はこちら。